現在の国際社会において、英語の重要性は増してきています。
学生が英語学習に取り組むのはもちろん、社会人になってからでも英語の必要性を感じている人も多いかもしれません。
英語学習を効率よく進めるために、専用の教材を活用する人も多いです。
今回は、英語教材のおすすめ商品を12種類紹介します。
英語教材の種類や、自分に合った教材選びのポイント、および教材を利用する利点や欠点などについても解説します。
- 英語教材は大きくオンライン教材とテキスト教材の2種類に分けられる
- 自分の英語力に合った教材を選ぶとよい
- 英語を学習する目的に合っているかも大切
- 教材の活用には自分のペースで学習できるなどの利点がある
- アウトプットの機会が得られないなどの欠点もある
- 英語教材の活用以外の学習方法もある
今回の記事を参考にして、ぜひ自分に合った英語学習の方法を見つけてみてください。
効果的に学習できるおすすめ英語教材12選
英語の学習には、自分に合った教材の選定が大切です。
効果的に英語力を伸ばすために、能力や目的に適した教材を選びましょう。
名称 | コースと料金の例 *金額は税込 | 学習サポート | 特徴 |
---|---|---|---|
スタディサプリENGLISH | 新日常英会話コース ベーシックプラン 月額2,178円 | 学習記録機能 | コースが豊富で自分のレベルに合わせて選択できる |
スピーク | プレミアム 月額1,800円 | AIによるチャットサポート | AIを導入したスピーキングに特化している教材 |
トーキングマラソン | 月額4,378円 | オンラインレッスンのサービス | 瞬間発話トレーニング |
Risdom | 月額980円 | 記憶度を段階的に管理 | ゲームと組み合わせた英語教材 |
ENGLISH COMPANY MOBILE | バリュープラン 月額4,378円 | 1日15分から学習ができる | ENGLISH COMPANYのトレーニング内容を再現 |
スピフル | 1ヶ月プラン 月額5,478円 | AIによる発話添削機能 | スピーキング特化型のアプリ教材 |
シャドテン | 月額21,780円 | アプリによる自動カウンセリング機能 | シャドーイングを重視した教材 |
Z会キャリアアップコース | 社会人向けビジネス英語講座 月額5,900円 | オンラインでのマンツーマン英会話 | 社会人や大学生向けのビジネス英語 |
YCS | 短期集中プラン 1年 49,800円 | 学習データをリアルタイムで管理 | スピーキングに特化した英語教材 |
ロゼッタストーン | ロゼッタストーン 英語(アメリカ) 5,480円 | 購入から30日以内は返品が可能 | 全世界で幅広く利用される教材 |
JJ ENGLISHエクササイズ | 通常版 32,450円 | ネイティブの講師による個別診断 | 目と耳および口を動かす総合的なエクササイズ |
AI英会話 スピークバディ | 月額3,300円 | AIによるカリキュラムの自動作成 | AIを相手にした英会話演習 |
今回紹介した英語教材は、いずれも人気があり利用者が多いです。
自分に合った教材選びの前に、ぜひチェックしてみてください。
すき間時間で効率よく学習できるスタディサプリENGLISH
引用:スタディサプリENGLISH公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 スタディサプリENGLISH 新日常英会話コース
ベーシックプラン
月額2,178円学習記録機能 コースが豊富で自分のレベルに合わせて選択できる *2024年10月現在の情報です
スタディサプリENGLISHは、スマートフォンやタブレットを用いて学習できるサービスです。
スタディサプリENGLISHでは、豊富なコースが用意されているため、目的や能力に合わせて自分にぴったりの学習が可能です。
英会話を中心に学習できるコースや、TOEICなどの試験対策をしたい人向けのコースなど、幅広いニーズに応えられるコースが用意されています。
1人ひとりの学習内容を自動で記録してくれる機能や、専属の担当コーチによる学習サポートといった支援体制も充実しています。
すき間時間を英語学習に効率よく活用したい人は、スタディサプリENGLISHと相性が良いでしょう。
AI相手にスピーキングを鍛えられるスピーク
引用:スピーク公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 スピーク プレミアム
年額12,800円AIによるチャットサポート AIを導入したスピーキングに特化している教材 *2024年10月現在の情報です
スピークは、高いAI技術を取り入れた教材で、スピーキング能力向上を目指せるアプリタイプのサービスです。
ChatGPTの開発で有名なOpenAIとつながっているため、高いAI技術の導入に成功しています。
人との会話に気後れしてしまう人でも、AIなら気兼ねなくスピーキングができるという人もいるのではないでしょうか。
スピークに搭載されているAIは精度が高く、自分が話す発音や文章に対して即座に正確なフィードバックを得られるのも特徴です。
利用者1人ひとりに専属のAIチューターが用意されて、自動チャットサポートが受けられるなどのサポート体制も充実しています。
AIを活用した正確なフィードバックを受けながらスピーキング能力を伸ばしたい人は、スピークのサービス内容をチェックしてみてください。
瞬間発話トレーニングが特徴のトーキングマラソン
引用:トーキングマラソン公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 トーキングマラソン 月額4,378円 オンラインレッスンのサービス 瞬間発話トレーニング *2024年10月現在の情報です
トーキングマラソンは、大手教育系業者のアルクが提供しています。
スピーキング能力向上に特化した、アプリ形式の英会話学習教材です。
トーキングマラソンの特徴としては、提示された日本語を6秒以内に英語で発話する瞬間発話トレーニングが挙げられます。
日常会話の流れの中で瞬時に英語を発想する能力が鍛えられるトレーニングとして、好評を博しています。
さらに、トーキングマラソンでは月に1回のペースでオンラインレッスンの無料受講が可能です。
アプリ形式の瞬間的なトレーニングを積みながら、実際にネイティブの講師と会話ができる機会も得られるため、効率よく英語能力を向上できるでしょう。
実際の会話における発想力を鍛えながらスピーキング能力を向上させたい人には、トーキングマラソンの利用が向いています。
大手ゲーム業者と共同開発されたRisdom
引用:Risdom公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 Risdom 月額980円 記憶度を段階的に管理 ゲームと組み合わせた英語教材 *2024年10月現在の情報です
Risdomは、通信教材の大手業者であるベネッセと、大手ゲーム業者のSEGAXDが共同開発したアプリタイプの英語教材です。
Risdomは、リズム系のバトルゲームと英語学習を繰り返し実践する内容となっています。
英語学習をしてキャラクターの育成をしないとゲームをクリアできない仕組みになっており、繰り返し取り組みたくなります。
ゲームで学習できる範囲の幅が広いのも、Risdomの特徴です。
英検であれば1~5級、TOEICであれば600~900点を目指せるレベルの学習内容が盛り込まれており、幅広いニーズに応えています。
ゲームが好きな人や、通常の教材ではモチベーションを維持できずに悩んでいる人は、Risdomを試してみてください。
個人トレーニングの内容をアプリで再現したENGLISH COMPANY MOBILE
引用:ENGLISH COMPANY MOBILE公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 ENGLISH COMPANY MOBILE バリュープラン月額4,378円 1日15分から学習ができる ENGLISH COMPANYのトレーニング内容を再現 *2024年10月現在の情報です
ENGLISH COMPANY MOBILEは、パーソナル英語コーチングツールであるENGLISH COMPANYが提供するアプリ型英語教材です。
トレーニング内容は、英単語学習からシャドーイングまで幅広くバランスが取れているため、総合的に英語力を向上できるでしょう。
1つのコンテンツが15分で構成されている点も、ENGLISH COMPANY MOBILEの特徴です。
スマートフォンなどを使って、移動中などのすき間時間で学習ができます。
質の高いパーソナルトレーニングの学習内容をアプリで手軽に取り入れたい人は、ENGLISH COMPANY MOBILEに満足してもらえるのではないでしょうか。
スピーキング特化型アプリのスピフル
引用:スピフル公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 スピフル 1ヶ月プラン
月額5,478円AIによる発話添削機能 スピーキング特化型のアプリ教材 *2024年10月現在の情報です
スピフルは、スピーキング能力の向上を目的にしたアプリ型の英語教材です。
主に、口頭英作文で学習をして独り言英会話でスピーキング能力を伸ばす構成になっています。
口頭英作文は、瞬発的に日本語を英訳するトレーニングです。
独り言英会話は、与えられたテーマに沿って独り言のように英語を発声する内容になっています。
1日30分の学習内容となっており、比較的時間の確保が容易にできるよう準備されている点も魅力の1つです。
効率よくスピーキング能力を伸ばしたいと希望する人は、スピフルの口頭英作文と独り言英会話のツールを繰り返し活用するとよいでしょう。
シャドーイングトレーニングに特化したシャドテン
引用:シャドテン公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 シャドテン 月額21,780円 アプリによる自動カウンセリング機能 シャドーイングを重視した教材 *2024年10月現在の情報です
シャドテンは、シャドーイングトレーニングに重点を置いている英語教材です。
通常のシャドーイングに加えて、プロの講師によるシャドーイングの添削が受けられます。
1日30分のシャドーイングを行い、その録音データを送付すると、24時間以内にプロの講師による添削指導内容が返送されます。
正しいシャドーイングの方法が身に付き、効果的な英語学習を継続して実施できる点がシャドテンの魅力です。
用意されている教材は1,000種類以上あり、能力に合わせて教材が提供されるため、幅広いニーズに対応しています。
シャドテン専用のアプリを活用すると、学習内容の管理が容易におこなえたり英語学習に有効なコンテンツがいつでも閲覧できたりするなど、豊富な機能が利用できます。
シャドーイングでリスニング能力を効率よく向上させたいと考える人は、シャドーイングに特化したシャドテンを活用してみてください。
社会人や大学生向けのZ会キャリアアップコース
引用:Z会キャリアアップコース公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 Z会キャリアアップコース 社会人向けビジネス英語講座
月額5,900円オンラインでのマンツーマン英会話 社会人や大学生向けのビジネス英語 *2024年10月現在の情報です
Z会キャリアアップコースは、大手教育教材業者のZ会が提供する英語教材です。
AIと講師による指導をバランスよく取り入れている点が魅力で、英語能力をバランスよく総合的に学習できます。
社会人向けのコースであるビジネス英語講座では、ビジネスシーンで活用できるフレーズや文法を解説する動画講義、外国人講師とのマンツーマンレッスンが受けられます。
さらに、受講生のレベルに合った問題をAIが判断して出題してくれるコンテンツも利用可能です。
ビジネス英語講座以外では、TOEIC受験対策に特化したコースもあり、学生に人気があります。
総合的な英語能力を効率よく伸ばしたい人は、Z会キャリアアップコースのバランスのよい学習内容が向いています。
楽しみながらスピーキングを鍛えられるYCS
引用:YCS公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 YCS 短期集中プラン 1年49,800円 学習データをリアルタイムで管理 スピーキングに特化した英語教材 *2024年10月現在の情報です
YCSは、スピーキング能力の向上に主眼を置いた英語教材です。
オンラインタイプの教材であり、インターネット環境のあるスマートフォンやパソコンなどで受講ができます。
日本語を短時間で英訳する瞬間英作文を取り入れており、学習を積み重ねて自然と英語が口から出てくるようになるレベルを目指しています。
リズミカルな出題がされる点も特徴で、ゲーム感覚で楽しんで取り組めます。
1年間と2年間の2種類のプランが用意されており、期間内であれば同じコンテンツを繰り返し視聴できるため、学習効果の定着が図れます。
スピーキング能力を楽しみながら伸ばしたい場合には、YCSを選択肢に加えてみましょう。
世界中の企業で利用される知名度の高いロゼッタストーン
引用:ロゼッタストーン公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 ロゼッタストーン ロゼッタストーン
英語(アメリカ)
5,480円購入から30日以内は返品が可能 全世界で幅広く利用される教材 *2024年10月現在の情報です
ロゼッタストーンは、世界中の企業が導入をしている知名度の高い英語教材です。
日本においても、ANAやソニーなど多くの有名企業が導入しています。
ロゼッタストーンの特徴としては、難易度や内容が異なるコースを多数用意している点が挙げられます。
英会話の能力を中心に伸ばしたい人には、ドラマ仕立てのストーリーを楽しめるロゼッタストーンDramatic20が向いています。
購入してから30日以内に申し出ると全額返金が受けられる、効果保証サービスがあるのも嬉しいポイントです。
世界で利用されている信頼できる英語教材を選びたい場合には、ロゼッタストーンが適しています。
初心者に優しく基礎から学べるJJ ENGLISHエクササイズ
引用:JJ ENGLISHエクササイズ公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 JJ ENGLISHエクササイズ 通常版32,450円 ネイティブの講師による個別診断 目と耳および口を動かす総合的なエクササイズ *2024年10月現在の情報です
JJ ENGLISHエクササイズは、初心者の英語能力向上を主眼に置いた英語教材です。
株式会社JJイングリッシュ社と、出版大手の講談社が協力して製作されました。
JJ ENGLISHエクササイズの教材は、以下の3つのポイントを押さえた構成になっています。
- 英会話でよく使われるフレーズを覚える
- 長さの異なる文章や会話に慣れる
- 英語独特の音声変化を理解し身に付ける
音読データをメールで送信すると、ネイティブの講師が個別に添削をしてくれるサービスが利用できます。
さらに、2年間回数無制限で相談や質問ができるメールサポートなど、学習面のサポートが充実している点も特徴です。
英語に自信がない人や、初歩からやり直したいと考える人は、JJ ENGLISHエクササイズを活用してみてください。
AI技術をフル活用しているAI英会話 スピークバディ
引用:AI英会話 スピークバディ公式HP
名称 コースと料金の例
*金額は税込学習サポート 特徴 AI英会話 スピークバディ 月額3,300円 AIによるカリキュラムの自動作成 AIを相手にした英会話演習 *2024年10月現在の情報です
AI英会話 スピークバディは、AI技術を英語学習に最大限に活かしている教材です。
AIを相手にしたスピーキングができる点が特徴で、豊富な種類のレッスンが用意されています。
AIで表示されているキャラクターは、回答や対話内容によって表情を変えるため、実際に人と会話をしている感覚で英会話に取り組めるでしょう。
音声を精緻に分析する能力もあり、誤った発音や改善が必要な部分を示してくれます。
さらに、AIにより1人ひとりに適した学習スケジュールを構成してくれるのも嬉しいポイントです。
1日に10~15分程度の学習時間で取り組める内容構成になっているため、まとまった時間を用意できない人にも適しています。
AI技術を最大限に活用した英語教材に魅力を感じる人は、ぜひAI英会話 スピークバディを試してみてはいかがでしょうか。
英語教材は大きく分けてオンラインとテキストの形式がある
英語教材は、大きく分類するとオンラインとテキストの2つの形式があります。
どちらも独学で英語を勉強できるように構成されており、どちらが優れているとはいえません。
それぞれ特徴があるため、自分との相性や学習の目的などを考慮して、適切な教材を選択するのが大切です。
オンライン教材とテキスト教材のそれぞれの特徴について、以下の2点を中心に紹介します。
- オンライン教材はインターネット環境下でいつでも学習できる
- テキスト教材は読み書き能力を効率よく伸ばせる
それぞれの特徴を理解して、目的に合った教材を選択しましょう。
オンライン教材はインターネット環境下でいつでも学習できる
オンライン教材とは、インターネット環境を活用して学習する教材のことです。
スマートフォンやパソコンなどのインターネットにつながる通信機器があれば、いつでもどこでも学習できます。
電車での移動時間中など、短い空き時間も有効に活用できるのが、オンライン教材の魅力といえるでしょう。
配信されるコンテンツが更新されるなど、幅広い範囲やジャンルの学習ができる教材も多く、効果的な学習に向いた方法です。
一方、オンライン教材はインターネット環境がないと学習できない欠点もあります。
中にはコンテンツをダウンロードしてオフラインの環境でも利用できるものもありますが、事前準備が必要になるなど手間がかかります。
さらに、毎月定額料金を支払うタイプの教材もあり、場合によっては高額の費用が必要になるかもしれません。
学習内容に加えて費用面も考慮しながら、オンライン教材が自分に合っているか検討する必要があります。
テキスト教材は読み書き能力を効率よく伸ばせる
テキスト教材とは、主に書籍や冊子形式の教材を利用して学習するスタイルのことです。
紙面の教材に手書きで書き込みをしたり、問題集に手書きで解答を記載したりして、直接記載ができる点が特徴として挙げられます。
したがって、ライティング力やリーディング力を効率よく伸ばせる学習スタイルです。
教材を購入するのは、初回のみであるケースが多いため、費用負担を抑えられる点も特徴として挙げられます。
ヒアリングについては、CDなどの音声コンテンツを活用して学習を進めます。
一方、テキスト教材で学習する場合はスピーキングの機会が少ない点が課題です。
英会話の機会が得られるサービスもあるものの、原則的には紙面のテキストやCDでの学習に終始するため、英語を話す機会は多くありません。
自分に合った英語教材を選んで効果的に能力を高めよう
近年は、さまざまな業者が英語教材の提供を行っています。
効果的に学習するためには、自分と相性のよい教材を見つける必要があります。
数ある英語教材の中から、自分に合っているものをどのように選んだらよいかわからない人も多いのではないでしょうか。
自分に合った英語教材選びの際に検討したいポイントを、以下に5点紹介します。
- 自分の英語力に見合った教材を選ぶ
- 学習する目的を明確にする
- 継続できるように工夫された教材のほうが飽きずに学べる
- CDや音声データなどのツールがあるとさらに便利
- 予算に収まる費用であるかも確認する
教材選びは、英語学習における重要なポイントです。
今回紹介する内容を、自分に合った教材選びの際にぜひ活用してみてください。
自分の英語力に見合った教材を選ぶ
利用する英語教材を決める際は、自分の英語力を考慮して適切な難易度の教材を選ぶ必要があります。
最初に自分の英語レベルを振り返り、どのレベルの教材を選択するのが適切であるのかを検討しましょう。
提供されている英語教材は、英語がほぼわからないような初心者向けのものから、ビジネスシーンなどでしっかりと活用できるレベルを目指すものまで千差万別です。
現在の自分の英語レベルと目標とするレベルを考慮して、利用する教材が適切な難易度であるか検討してみてください。
基礎からやり直したい場合は中学校レベルから始める
そもそも英語力がほとんどない人や、基礎からきっちりとやり直したいと考える場合は、中学校レベルの教材から始めるのが適切です。
中学校レベルの英語力が身につくと、簡単な日常会話ができる程度になります。
英語教材の中には、基礎の基礎から学習するためにアルファベットの書き方から説明してくれている教材もあります。
一方、基礎といってもある程度前提の知識がないと読み進めるのが難しいタイプの教材も存在します。
同じ基礎といっても、教材によってそのレベルに差があるため、教材を購入する前に中身を確認して自分のレベルに適していると考えられるものを選択するのが大切です。
基礎が身についている場合は一段階レベルの高いものを選ぶ
基礎的な英語力がある人は、中学校レベルよりも一段階高い程度のものを選ぶのが適切です。
大学受験レベルの教材や、ネイティブの人との会話の際に役立つ高いレベルの英会話が身につく教材などがあります。
英語教材の種類や特徴はさまざまあるため、学習レベルに加えて相性も考慮するとよいでしょう。
たとえば、楽しみながら学習をしたい人は、ゲーム性の高い教材が適しています。
日常英会話をスムーズにできるようになりたい人は、スピーキングやヒアリング能力の向上が期待できる教材を選ぶとよいです。
英語の基礎レベルの能力が身についている人は、自分の興味や目指す目標に合わせたレベルの高い教材を選ぶと効果的な学習ができます。
子供や学生が学習するなら年齢に合わせるのが基本
子供や学生が学習する英語教材を用意する場合には、年齢に合ったものを選ぶのが基本的な考え方です。
教材の中には、中学校3年間の学習内容をまとめたものもあります。
一方、中高6年間のカリキュラムを網羅している教材もあるため、年齢と能力に見合った教材選びが大切です。
英語教材には、アプリ形式などオンライン環境を活用するものが増えています。
子供にスマートフォンを持たせている場合には活用できますが、持たせていない場合には利用が難しい場合もあります。
一方、大学生の場合にはスマートフォンやパソコンなどの通信機器を所有しているケースが多いでしょう。
学習する目的を明確にする
英語教材を選ぶ際には、学習する目的を明確にするのが大切です。
英語を学習したいと考える理由は人それぞれであり、何らかのきっかけがあるケースが多いのではないでしょうか。
たとえば、英検などの試験合格を目指したい人やビジネスで英語を活かしたい人など、1人ひとり異なった目的があります。
英語能力の向上を目指す目的を明確にすると、おのずと自分に適したタイプの教材が見えてくるでしょう。
教材選びで目的を考慮する際に、基本的な4つの考え方を以下で紹介します。
- 会話力向上には英会話教材が適している
- 聞き取り能力を伸ばしたいならリスニング教材を選ぶ
- 会話と聞き取り両方を伸ばすならシャドーイング教材がよい
- 総合的な能力向上には4技能をバランスよく伸ばせる教材を選ぶ
教材を選ぶ前には、目的に見合ったものであるかの十分な検討が大切です。
会話力向上には英会話教材が適している
英語による会話力を向上したい人には、英会話を中心に編成されている教材が適しています。
海外旅行の際に会話面での不安を解消したい人や、海外の友人を増やしたい人など、英語での日常的な会話ができるようになりたいと考えるケースも多いでしょう。
日常の英会話でよく使われるフレーズを多く取り扱っている教材を選ぶと、会話の中でスムーズに言葉が出てくる効果が期待できます。
近年は、AIを相手に英会話ができる教材も増えているため、スマートフォンやパソコンなどのオンライン教材でも十分英会話能力の向上が可能です。
多くの英会話フレーズを覚えながら、他人との会話の機会を多く持てる教材を選ぶと、効率よく学習ができて目標達成を目指せます。
聞き取り能力を伸ばしたいならリスニング教材を選ぶ
英語の聞き取り能力を重点的に伸ばしたい場合は、リスニング能力向上に特化した教材が適しています。
英語は、日本語とは発音やリズムが異なるため、英語を聞く機会を多く持つのが不可欠です。
英語教材は、テキストタイプであってもCDによる音声教材がセットになっているケースが多く、リスニングの機会を得られます。
オンライン教材の場合は、ネイティブの会話を多く聞き取れる機会が多いため、リスニング能力向上に適しています。
実際の英会話やビジネスシーンを想定した教材を用意するなど、実践的な内容も多いです。
聞き取り能力を鍛えたい場合は、英語の独特な発音やリズムに慣れるため、リスニングの機会を多く得られる教材を選んでみましょう。
会話と聞き取り両方を伸ばすならシャドーイング教材がよい
英会話と聞き取り能力の両方バランスよく伸ばしていきたい場合は、シャドーイングに特化した教材が適しています。
シャドーイングとは、聞こえてきた英語の音声をそのまま反復して声に出す学習方法のことです。
英語教材の中には、シャドーイングに比重を置いたものも多いです。
近年は、シャドーイングで声に出した音声を録音して送付し、添削指導を受けられるものも増えています。
英語教室に通わなくても、シャドーイングの機会を十分に確保できる教材が提供されています。
会話と聞き取りをバランスよく伸ばしていきたい人は、シャドーイングを重視した教材を選んでヒアリングとスピーキングを同時に向上させましょう。
総合的な能力向上には4技能をバランスよく伸ばせる教材を選ぶ
英語能力を総合的に鍛えていきたい場合には、基本となる4技能をバランスよく伸ばせる教材が適しています。
4技能とは、以下の4つの能力のことです。
- 読む(リーディング)
- 聞く(リスニング)
- 話す(スピーキング)
- 書く(ライティング)
英会話に特化した教材の場合には、読み書きの能力向上はあまり期待できません。
一方、英単語や短いフレーズを書いて記憶するタイプの教材の場合には、スピーキングやリスニングの能力向上は難しいです。
英語能力をすべてバランスよく伸ばすためには、さまざまな要素が盛り込まれている教材を選ぶとよいでしょう。
たとえば、英会話のレッスンをした後に、議題の中で使用された英単語やフレーズを振り返るなどのカリキュラムが用意されている教材などが適しています。
英語能力を総合的に伸ばすために、バランスよく学習内容が盛り込まれている教材を探してみてはいかがでしょうか。
継続できるように工夫された教材のほうが飽きずに学べる
英語教材を選ぶ際は、続けて学習できるように内容が工夫されているものを選ぶと途中で飽きずに、継続して学習が可能です。
近年は、ゲーム感覚で英語学習ができるツールなども用意されているため、好みに合った内容の教材を探すのもよいでしょう。
継続して英語学習ができる工夫がみられるポイントを、以下に3点紹介します。
- 解説が丁寧だと理解が進む
- イラストや図解があると視認性が高く容易に理解できる
- 継続学習に自信がないなら少しずつ学べる構成の教材がよい
英語学習は継続して一定期間実施するからこそ、成果が上がります。
続けて取り組めるように工夫された教材を選択して、学習効果を実感してみてください。
解説が丁寧だと理解が進む
丁寧な解説をしてくれている教材であれば、途中で学習を中断せずにスムーズに理解が進みます。
英語教材を利用した学習は、原則的に独学に近い状態になります。
添削などのサービスはあるものの、基本的な学習スタイルは教材を活用して自分で取り組む形式です。
不明点が出ると、手間と時間が取られてしまいスムーズに学習を進められなくなってしまいます。
容易に理解ができる丁寧な解説をしている教材を選ぶと、不明点が発生して手間と時間を取られてしまうリスクを軽減できます。
スムーズな学習を継続したい人は、丁寧な解説が掲載されている教材を選ぶとよいでしょう。
イラストや図解があると視認性が高く容易に理解できる
イラストや図解を適切に使うなど、視認性を意識している教材のほうが、途中で嫌にならずに継続して学習ができます。
特に英語初心者の場合は、びっしりと文字で埋め尽くされているテキストを見ると、嫌気がさしてしまうかもしれません。
英単語やフレーズの習得においては、テキストを活用した学習は欠かせません。
文字を活用したテキストは、学習を進めるうえで重要な情報をもたらしてくれます。
しかし、文字だけのテキストは疲労感や飽きを増長してしまう恐れがあります。
継続して学習するために、イラストや図解など視認性の高い教材を選ぶ視点も大切です。
継続学習に自信がないなら少しずつ学べる構成の教材がよい
継続して学習する自信が持てない場合は、短時間で少しずつ取り組める構成の教材が適しています。
英語のような語学学習は、少しずつでも毎日の継続が大切です。
すき間時間でも学習ができるように、数十分で1つの課題が終わるようにカリキュラムを組んでいる教材もあります。
さらに、各項目ごとに確認問題が用意されている教材を選ぶのも、学習成果を高めるうえで効果的です。
区切りごとに理解度を確認して、十分理解できていない部分を明確にできる利点があります。
短時間で取り組めて、なおかつ区切りごとに理解できる教材のほうが継続学習に向いています。
CDや音声データなどのツールがあるとさらに便利
英語教材を選ぶ際には、CDやオンラインでの音声配信など、耳で聞きながら学習できるツールがあると便利です。
市販されているテキストのみでの学習は、ライティングやリーディングの能力を伸ばすうえでは一定の効果が期待できます。
一方、リスニング能力は英語をたくさん耳に入れないと向上しません。
テキスト教材であったとしても、CDが付属しており英語音声を聞く機会が確保されている商品を選択したほうが効果的に学習ができるでしょう。
オンライン教材の場合は、ほとんどが英会話やネイティブ講師の英語音声を視聴できる機会を用意しているため、聞きながら英語の学習ができます。
英語教材を選ぶ際は、テキストの内容だけではなく、音声データの量や内容についても確認する方がよいでしょう。
予算に収まる費用であるかも確認する
英語教材を選ぶ際は、想定している予算に収まるかも確認しましょう。
英語教材の費用は、業者や内容によってさまざまな設定があります。
オンライン教材では月額制を採用しているケースがあり、利用を継続している間は費用がかかる仕組みのものも多いです。
学習する期間も含めて考慮し、英語教材に費やせる予算の範囲内に収まる商品の選択が大切です。
教材の中には、一括払いにより総額を抑えられるものや、ダウンロード限定のサービスを選ぶと割安になるものなどもあります。
予算の範囲に収まる教材を選ぶとともに、少しでも負担を減らせる工夫をするとよいでしょう。
英語教材を活用して学習をするのは利点と欠点の両方がある
教材を活用して英語学習をするのには、効率的な学習ができるなどさまざまな利点があります。
一方で、英語教材の学習には注意しておきたい欠点もあるため、利点と欠点の両面を理解するとよいでしょう。
英語教材を利用して学習する利点として、以下の3点について説明します。
- 好きな時に学習ができる
- 自分のペースで進められる
- 英会話教室などよりも費用を抑えられる
一方で、以下のような欠点についても解説します。
- アウトプットの機会が少ない
- 生きた英語に触れられない
英語教材の特徴について十分に理解し、利用の可否を決める際の判断基準にしてみてください。
好きな時に学習ができる
英語教材は、好きな時に学習できるのが利点です。
学校の授業や英会話教室のように、決まった時間に講義を受けるタイプとは異なり、自分の都合のよい時間を利用して学習ができます。
自宅など、場所を問わず学習に臨めるのも英語教材ならではの利点です。
オンライン学習の場合は、インターネット環境があればいつでもどこでも学習ができます。
テキスト教材であっても、自宅はもちろん図書館や喫茶店など、好きな場所での学習が可能です。
自分のペースで進められる
英語教材であれば、自分のペースで学習を進められます。
英会話教室の場合は、あらかじめ決められたカリキュラム通りに学習を進行します。
途中で理解できない箇所があったとしても、予定していた講義は継続して実施する場合が多いです。
他の受講生との差を感じて、モチベーションの維持が難しくなる場合もあるでしょう。
一方、英語教材の場合は学習する内容を周囲から提供されるのではなく、自分が学習できる時間に、好きなコンテンツを用いて学習ができます。
理解が十分できなかった箇所は、繰り返し取り組んで納得がいくまで継続できます。
自分のペースで英語学習を進めていきたいと考える人は、自由に学習ができる教材の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
英会話教室などよりも費用を抑えられる
英会話教室などを利用するよりも費用を抑えられるのも、教材を活用する利点です。
英会話教室の場合は、各施設によって利用料金は異なるものの、高額の費用が必要になります。
一方、英語教材の場合は比較的安価な料金で利用できるものが多いです。
オンライン教材の場合はリーズナブルな月額制を採用し、教材はダウンロードしてデータ上で閲覧できるため、教材費がかからないものも増えています。
英会話教室を利用する際の費用が負担できない場合は、安価な英語教材を利用して学習する方法を検討してみましょう。
アウトプットの機会が少ない
英語教材を活用する際の欠点として、アウトプットの機会が少ない点が挙げられます。
教材を利用する際は、内容を机上で学習したり、あらかじめ用意された音声を聞いて反復したりするケースが一般的です。
どうしても、教材が提供する内容の受け手にならざるを得ないため、自ら発信していく機会が不足する恐れがあります。
教材の中には、自分が発した英語の音声に対して添削指導をしてくれるサービスがあるなど、アプトプット学習を取り入れているものもみられます。
英語教材を活用する際は、アウトプットの機会が少ない点を理解しておく必要があります。
生きた英語に触れられない
英語教材を活用する場合は、生きた英語に触れられないという欠点もあります。
近年の英語教材は、オンラインで英語の音声を聞いたり、CDに収録されている英語を聞いたりして学習する機会が多いです。
しかし、録音された英語の音声は、どうしても受け身になって聞いてしまう傾向があります。
一方、英会話教室の場合は、講師と対面式で英語の会話ができます。
自分が発した英語に対して相手が返してくるという、実践的なやり取りを体感できるでしょう。
直接的で現実的なやり取りを含めた学習機会を得たいと考える場合は、英語教材以外の学習方法を検討する必要があります。
あるいは、AIとの対話など生の会話に近い体験ができる教材を利用する選択肢もあります。
英語教材を活用する以外にも英語を学習する方法はある
ここまで、英語教材を活用して学習する点について説明をしてきました。
いつでも学習ができるなど、さまざまな利点がある学習方法です。
一方で、英語学習は教材の利用以外にも方法があります。
他の学習方法の特徴についても理解して、自分に合った方法がどれであるか検討してみるとよいでしょう。
英語教材を利用する以外の学習方法として、代表的なものを以下に3点紹介します。
- 英会話教室を利用する
- 英語を学ぶ専門学校に通う
- 語学留学をする
英語を学習する目的を見直して、その達成に向けて最適な方法を選択するのが得策です。
英会話教室を利用する
英会話教室を利用して、英語力を伸ばす方法があります。
英語学習といえば、英会話教室を連想する人も多いのではないでしょうか。
英会話教室では、ネイティブの講師と対話する機会が多く、生きた英語に触れられます。
一方で、英会話教室の利用は受講料が高くなってしまうのが欠点として挙げられます。
学習量が不足してしまうケースが多い点も、英会話教室を利用する際の注意点です。
英会話教室に通うペースは週に2回などが一般的ですが、英語の学習量としては十分ではありません。
英会話教室のみで英語学習を完結できないと理解し、別途学習時間の確保が必要になるケースが多いです。
英語を使った実践的な会話の機会を得たい人には、英会話教室は相性のよい学習方法といえるでしょう。
英語を学ぶ専門学校に通う
英語の学習を中心にしている専門学校に入学し、授業を受けて学習する方法があります。
専門学校では、文法学習や英会話など総合的な英語力の向上が図れます。
翻訳家やキャビンアテンダントなど、目標とする将来の職業に従事するために必要な能力を養えます。
一方、専門学校を利用した場合は、入学および通学に高額の費用がかかるのは避けられません。
毎日通学する必要があるため、多くの時間を費やす必要があります。
英語を活かした仕事に将来就くといった明確なビジョンがあり、それに向けて取り組みたいと考える人は、専門学校の利用が適しています。
しかし、日常の英会話レベルの能力が欲しい人や時間の確保が難しい人には、専門学校の利用は向いていません。
語学留学をする
英語圏の海外に語学留学をして、英語能力を養う方法もあります。
海外に留学をすると、学習の時間だけでなく日常生活においても英語を使用するため、飛躍的に英語力を伸ばせるでしょう。
留学先で友人知人ができるのも魅力で、海外に交友関係を広げられます。
一方、留学をするには高額の費用と時間がかかるのが欠点です。
すでに社会に出て活躍している人にとっては、敷居の高い学習方法であるのは間違いありません。
近年は、休暇を利用して短期で留学できるプランも用意されているため、社会人でも活用できる可能性はあります。
本場の英語に触れたい人や、海外で生活する経験を得たい人は、海外留学を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
自分に合ったおすすめの英語教材を活用して学習を進めよう
英語の学習をする目的で、英語教材を利用している人は多いです。
英語教材は、主にオンライン形式とテキスト形式の2種類があります。
インターネット環境があればいつでも学習できるオンライン形式と、ライティング能力を重点的に伸ばせるテキスト形式の、どちらが自分に合っているか検討して選択しましょう。
数ある学習教材の中から、自分に合ったものを選ぶのは難しいと感じる人も多いかもしれません。
英語教材を選ぶ際は、自分の英語能力や英語を学習する目的を考えて、適した教材を選ぶ必要があります。
英語教材を活用した学習には、好きな時間で自分のペースに沿って学習できるなどの利点がある反面、生きた英語に触れる機会が少ないなどの欠点もあります。
実戦的な会話の機会を得たい人は、英会話教室の利用なども選択肢に加えて、自分に最適な学習方法を検討するとよいでしょう。
今回紹介した英語教材の中から、ぜひ自分と相性のよいものを見つけて、英語学習に活かしてみてください。